結論:値段の差は、たいてい「手間のかけ方」の差
ホームページの見積もりを何社かから取ると、同じ「1ページのサイト」でも金額が2倍、3倍と違うことがあります。そこで多くの方が手を止めます。「安いほうを選んで、本当に大丈夫なのだろうか」——この記事は、その引っかかりを外すために書いています。
先に結論です。制作費の差は、ほとんどがどの工程に、どれだけ人の手をかけたかの差です。打ち合わせの回数、ページ数、デザインの決め方、写真と文章を誰が用意するか、修正の回数、公開したあとの作り、制作の進め方——このどれかを厚くすれば上がり、薄くすれば下がります。
そして大事なのは、理由が説明できる安さと、理由が説明されない安さがあるということです。見分け方はひとつで、「どの工程を減らしているのですか」と聞いて、答えが返ってくるかどうか。金額そのものより、その答えのほうが判断材料になります。
この記事では、費用が下がる7つの仕組みを、下がるかわりに何ができなくなるのかとセットで説明します。そのうえで、当社Quickryが自分の値付けをどう組んでいるかを、工程の実数と追加費用の単価まで開示します。「一式の中身を開けてください」と言う以上、先に自分の分を開けます。
相場そのもの(誰に頼むといくらか)を知りたい方は、姉妹記事「まつげサロンのHP制作費の相場と失敗しない選び方」を先にどうぞ。
制作費が下がる7つの仕組み
順番に見ていきます。どれも安くなるかわりに、何かを手放しています。手放しているものが自分にとって困るかどうかで判断してください。(この記事に出てくる当社の料金は、すべて2026年9月時点のものです。最新は料金ページをご覧ください。)
1. 打ち合わせの回数
打ち合わせの回数は、プランごとに決めています。おまかせ(ライト)は1回、相談(スタンダード)は2回、本格(プレミアム)は4回です。人が向き合う時間が増えるほど、費用は上がります。打ち合わせを足したい場合は、1回15,000円(税込16,500円)で追加できます。
回数が少ないぶん費用は抑えられますが、その1回で方向性を決めきることになります。話しながら少しずつ固めていきたい場合は、回数の多いプランのほうが向きます。
2. ページ数
作るページの数を先に決めています。1ページ、5ページまで、10ページまでの3段です。ページを足す場合は1ページ30,000円(税込33,000円)、10ページを超える場合は個別にお見積りします。
1ページの作りは費用を抑えられますが、載せられる情報の量は限られます。メニューの種類が多い、施術の流れを詳しく見せたい、スタッフをひとりずつ紹介したい——こうした場合は1ページには収まりません。
なお、おまかせ(一括98,000円・税込107,800円)に2ページ足すと、相談(一括158,000円・税込173,800円)と同じ額になります。3ページ以上お作りになるなら、相談のほうがおトクです。金額が同じところで、打ち合わせと修正の回数も増えます。(相談は5ページまでです。それ以上のページ数をご希望の場合は、本格または個別のお見積りになります。)
3. デザインの決め方
デザインは、案をいくつ出すか・どこまで作り込むか・いつ出すかで費用が変わります。当社は全プランともデザイン案を2つ、ご契約の前にお出しして、お好きなほうを選んでいただく形にしています。もう1案ご覧になりたい場合は、1案15,000円(税込16,500円)で追加できます。
※デザイン案は、サイト全体ではなく最初の画面の方向性のご提案です。ご覧いただくための案で、データのお渡しはありません。受付状況により、お出しまでお時間をいただく場合があります。
2つから選んでいただく形なので、何案でも見比べてから決めたい場合には向きません。複数の案をご覧いただけるのは最初のご提案のとき1回で、以降は選んだ案を磨き込みます。
4. 写真と文章を誰が用意するか
写真と文章をご用意いただけるかどうかで、費用は変わります。当社の制作費に写真の撮影は含めていません。お手元に写真がない場合は、AIで作った画像や有料の素材写真で仕上げます(その場合は「写真はイメージです」とサイトに明記します)。
撮影が含まれないぶん費用は抑えられますが、実際の店内やスタッフのお写真は、ご自身でご用意いただくことになります。お店の空気をそのまま見せたい場合は、撮影は別にご手配いただく形になります。
文章も同じです。原稿をお預かりしている場合は、いただいた文章をそのまま活かします。ご用意が難しい場合は、打ち合わせで伺った内容をもとに当社で書きます。
5. 修正の回数
直せる回数は、あらかじめ決めています(おまかせ2回・相談3回・本格3回)。超えた分は1回15,000円(税込16,500円)です。当社が回数を決めているのは、回数を決めない形にすると、その分をあらかじめ最初の金額に見込んでおく必要があるからです。
回数が決まっているぶん費用は抑えられますが、気の済むまで直し続ける形ではありません。「どこで完成とするか」を先に決めていることが、そのまま金額に効いています。
6. 公開したあと、自分で直せる作りかどうか
当社の標準は、管理画面のない作りです。そのぶん費用を抑えられますが、公開したあとに文章や写真をご自身で差し替えることはできません。差し替えは当社が代行します(月3,000円〔税込3,300円〕のオプション=月1回・30分以内、または都度 最初の30分5,000円〔税込5,500円〕です)。
ご自身で更新したい場合は、別の作り方を個別にお見積りします。どちらが良い・悪いではなく、自分がどちらを望むのかを先に決めて、契約の前に伝えることが大切です。
7. 制作の進め方をそろえているかどうか
制作の手順と公開前の検査は社内でそろえています。そのぶん速くお出しできます。品質はそのままに、AIに任せられる作業はAIに任せて、制作の手間と時間を減らしています。そのうえで、載せる項目・構成・配色・文章は、御社の情報をもとに1件ずつ決めます。原稿をお預かりしている場合は、いただいた文章をそのまま活かします。
進め方をそろえているぶん、当社がふだん扱っていない仕組みは、この形には載せられません。決済や会員の機能、複雑なアニメーション、多ページのサイト、SEOの本格対応などは含みません(含まれないものは、下の表に一覧で出しています)。ご希望がある場合は、お受けできるかどうかを最初にお伝えします。
「安さの理由が説明されない」ときに確認すること
ここまでの7つは、どれも聞けば答えられるはずのことです。逆に言えば、答えが返ってこない見積もりは、金額が高くても安くても判断が難しくなります。確認するのは次の3つです。
見積書の「一式」の中身
「サイト制作一式 ◯◯円」と書かれている行は、内訳を出してもらってください。何ページ分か、打ち合わせは何回か、修正は何回までか、写真と文章はどちらが用意するのか。ここが違えば、金額の差はそのまま範囲の差です。そのまま声に出して聞ける質問の形は、姉妹記事「業者選びで先に確認したい5つのこと」にまとめています。
公開したあとにかかる費用
制作費は見積書に出ますが、公開後の保守・更新・サーバーの費用は、別紙だったり口頭だけだったりします。「公開後は月いくらかかりますか」と聞き、ゼロならゼロと書いてもらう。制作費が安くても、毎月の費用が乗れば数年で逆転することがあります。
契約期間と、データの扱い
契約期間があるか。期間の途中でやめたときにどうなるか。やめたあと、ページのデータは受け取れるか。初期費用なしで毎月◯円という形のサービスは、月々の負担が軽いぶん、契約期間の総支払額と、やめた後にサイトが手元に残るかの2点で中身が大きく変わります。金額は「初期+毎月×契約期間」で比べてください。
当社Quickryの値付けの根拠も、開示します
「一式の中身を開けてください」と言う以上、まず自分の分を開けます。当社にご依頼いただくかどうかにかかわらず、他社さまへ質問するときの比較対象として使ってください(税抜を先に、カッコ内に税込を併記しています)。
| 開示する項目 | 当社Quickryの中身 |
|---|---|
| プランと価格 | おまかせ(ライト)1ページ=一括98,000円(税込107,800円)/月々9,800円(税込10,780円)×12回・総額117,600円(税込129,360円)。相談(スタンダード)5ページまで=一括158,000円(税込173,800円)/月々15,800円(税込17,380円)×12回・総額189,600円(税込208,560円)。本格(プレミアム)10ページまで=一括300,000円(税込330,000円)。プランの違いは、ページ数と作り込みの深さです。上のプランは、下のプランの内容をすべて含みます。月々払いは12回で払い終わり(途中でやめる場合は、残りの回数分をご精算いただきます。お支払いの総額は12回分と同じです)、13ヶ月目からはサイト保守 月5,000円(税込5,500円・いつでも解約できます)に切り替わります |
| 工程の実数 | 打ち合わせ 1回/2回/4回。修正 2回/3回/3回。ページ数 1/5/10。デザイン案は全プラン2つで、ご契約の前にお出しします(最初の画面の方向性のご提案です。ご覧いただくための案で、データのお渡しはありません。受付状況により、お出しまでお時間をいただく場合があります)。複数の案をご覧いただけるのは最初のご提案のとき1回で、以降は選んだ案を磨き込みます |
| 追加費用の単価 | ページ追加 30,000円(税込33,000円)/打ち合わせ追加 15,000円(税込16,500円)/デザイン案の追加 15,000円(税込16,500円)・1案/修正の超過 15,000円(税込16,500円)・1回/お急ぎ仕上げ +20%。追加が必要になる場合は、作業の前に金額をお伝えします |
| 含まれないもの | 広告運用/SEOの本格対応/複雑なアニメーション/決済・会員の機能/多ページのサイト/回数無制限の修正/法務チェック/写真撮影/本格的なブランディング/医療・金融の広告表現チェック。なお、Webで使う店名ロゴは全プランに含みます(名刺・看板への展開や、商標登録を見据えた作り込みは別途です。他社商標との非類似や、商標登録の可否を保証するものではありません) |
| 公開したあとの費用 | 公開後12ヶ月は見守り(稼働の監視・SSLと独自ドメインの期限の管理・改ざんの監視・月1回のバックアップ・障害時のメール窓口)を追加費用なしで含みます。障害からの復旧作業は見守りには含みません(見守りは検知・切り分け・ご連絡までです)。情報更新の代行は標準には含みません——月3,000円(税込3,300円)のオプション(月1回・30分以内・繰り越しなし)、または都度 最初の30分5,000円(税込5,500円)で承ります。13ヶ月目からはサイト保守 月5,000円(税込5,500円)(見守り+情報更新 月1回)に切り替わります。月々払いの方は自動で、一括の方はご契約時に切り替えのご同意とお支払い方法のご登録をいただいた場合に切り替わります(いずれも事前にご案内し、いつでも解約できます)。このほかに毎月かかるのは、独自ドメインの実費だけです |
| 納品の形と権利 | 公開しているサイト一式(HTML・CSS・画像などのファイル)を、フォルダごとお渡しします。サイトを公開するアカウントと独自ドメインはお客様名義でご用意し、取得の手続きは当社が代行、費用と名義はお客様、管理の鍵は最初からお客様のものです。当社がお客様のために制作した部分の権利は、一括の場合は制作代金のお支払いがすべて完了しサイトをお渡しした時点で、月々払いの場合はお支払いがすべて完了した日から14日以内に、お客様へお移しします。なお、当社が以前から持っている、またはこのサイトとは別に作ったプログラムや部品、制作の手順や知識は、当社に残ります。これらがサイトに組み込まれている部分も、貴社のサイトとして、期間の定めなく、手直しや他の制作会社への引き継ぎを含めてご自由にお使いいただけます。サイトに使うフォントや、当社がご用意した写真・イラストは、それぞれの提供元の利用条件のもとでお使いいただくものです。権利の扱いはご依頼の内容によって異なる部分がありますので、ご契約前に発注確認書でお一人ずつお示しします |
※料金は2026年9月時点のものです。最新は料金ページをご覧ください。
※月々払いは12回で払い終わり(途中でやめる場合は、残りの回数分をご精算いただきます)、13ヶ月目からは自動でサイト保守 月5,000円(税込5,500円)に切り替わります(事前にご案内します。保守はいつでも解約できます)。
※ご契約が終わったあとは、サイトのデータを一式お渡しします。ただし、検証用に当社のアドレスで公開している期間がある場合、そのアドレスは当社のものですのでお渡しの対象には含まれず、ご契約が終わると当社のアドレスでの公開・管理も終わります。その場合、公開を続けるには、お渡しするデータをお客様の環境へ移していただきます(移し方の手順書つき・データのお渡しは無償。移設の代行は20,000円〔税込22,000円〕で承ります)。
※サイトの置き場所は、無料で使える枠から始められる構成を標準にしています。無料枠の稼働は提供している事業者の規約に従うもので、当社が永続的な稼働を保証するものではありません。稼働の保証が必要な場合は、有料のプランを別途お見積りします。
この金額が相場の中でどのあたりに位置するかは、依頼先別の目安とあわせて制作費の相場の記事に置いてあります。
高い見積もりが悪いわけではありません
ここまで「下がる仕組み」を書いてきましたが、裏返せば金額が高い見積もりは、削っていない工程があるということです。撮影が入っている。ブランドの設計から作る。ページ数が多い。予約や決済の仕組みとつなぐ。打ち合わせを重ねて、関係者の合意を取りながら進める。どれも手間のかかる工程で、その分だけ金額は上がります。
どちらが正しいということはありません。決めるのは自分のお店に、その工程が要るかどうかです。求めている工程が入っているなら、高い見積もりは高いなりの理由がある見積もりです。要らない工程が入っているなら、そこを外せるかどうかを聞けば済みます。
そもそも、何を載せるかが固まっていないと、必要な工程も決められません。中身の整理は「まつげサロンのホームページに必ず入れる10の構成」を先に読むと早いです。
安さの理由を聞く5つの質問
そのまま声に出して聞ける形にしました。同じ5つを、当社にもぶつけてください。
- この金額には、何ページ分・打ち合わせ何回・修正何回が含まれていますか
- 写真と文章は、どちらが用意しますか。撮影は含まれますか
- デザインの案はいくつ見られますか。契約の前に見られますか
- 公開したあと、文章や写真は誰がどうやって差し替えますか。自分でもできますか。できない場合、代行はいくらですか
- 公開したあと、毎月かかる費用はいくらですか。ゼロなら、その旨を書面に書いていただけますか
よくある失敗
- 金額だけを並べて、条件が違うことに気づかない:ページ数も打ち合わせ回数も修正回数もバラバラの見積もりは、並べても比べたことになりません。条件を1枚にまとめてから声をかけましょう
- 公開したあとの費用を数えない:制作費だけを比べると、毎月の保守・サーバー・更新の代行が乗った後で逆転することがあります。「初期+毎月×契約期間」で比べてください
- 「一式」の中身を聞かないまま契約する:内訳を出してもらうのは、契約の前にしかできません。金額の理由が分かれば、あとで「聞いていない」が起きにくくなります
- 安いというだけで、候補から外す:理由を聞けば分かることを、聞かずに判断してしまうのはもったいない選び方です。質問して答えが返ってくるなら、その安さは自分で確かめられます
まとめ|聞くのは金額ではなく「どの工程を減らしたか」
ホームページの制作費が会社によって何倍も違うのは、どの工程に、どれだけ人の手をかけたかが違うからです。打ち合わせの回数、ページ数、デザインの決め方、写真と文章の用意、修正の回数、公開したあとの作り、制作の進め方——薄くすれば下がり、厚くすれば上がります。
だから、見積もりを前にして考えるべきは「安いか、高いか」ではなく、「どの工程を減らしたのか、そしてそれは自分にとって困ることか」です。この一問に答えが返ってくる会社なら、金額の大小にかかわらず、あとは自分の判断で選べます。
「この見積もり、なぜこの金額なんだろう」——そう思った時点で、聞いてよい段階です。Quickry Web相談室の無料相談では、ご予算とやりたいことを伺い、どの工程に費用がかかるのかを口頭でお伝えします。他社さまのお見積りをお持ちでも構いません。無理な売り込みはしません。
